立冬を過ぎて暦の上では冬になり、コートが必要な日が増えてきました。みなさんの愛犬・愛猫は元気でお過ごしでしょうか。
寒い時期に増える傾向のある病気に、猫の尿路結石症があります。これは、通常は尿に溶けているはずのミネラルが何らかの理由で溶けきれなくなって結晶が出来、結晶がくっつき合って結石が出来てしまう病気です。結石が尿道などに詰まると尿が出なくなって、命にかかわることもあります。
猫の祖先は乾燥地帯で生活しているリビアヤマネコだと考えられています。水の少ない環境で生活していたため、もともと積極的に水を飲む習性がありません。必要な水分は、捉えたネズミなどの小動物に含まれる水分を腸から吸収することで得ていました。摂取できる水分が少ないため、濃い尿を少しだけ作ることで水分を節約します。
尿の中のミネラルが溶けきれなくなる理由の一つが、尿が濃くなりすぎることです。ドライフードを食べているとフードに含まれる水分が少ないため、十分に水を飲むように工夫されたドライフードを選んで、尿が濃くなりすぎないようにすることが大切です。ところが、寒くなって猫の運動量が少なくなると水を飲む量が少なくなります。そのため、寒い時期には尿が濃くなりやすく、尿路結石症が増えるのです。太っている猫は普段から運動量が少ないため、とくに注意が必要です。また、寒い時期には暖房のために部屋を閉め切ることも多く、そのことも運動量が少なくなりがちな原因のひとつです。そこで、おもちゃなどを活用して、なるべく愛猫の運動量を増やすようにしてあげて下さい。
水分摂取量を増やすためには、ウェットフードを利用することも効果的です。ウェットフードは水分含有量が80%前後のため、フードを食べることで水分を摂取することができます
気温の高い時期には体温調節のためのグルーミングで、だ液によって失う水分を補うために、寒い時期には飲水量の減少を補うために、ウェットフードを積極的に利用してあげましょう。